子ども達の能力が低下しています

query_builder 2024/12/08
習い事 創意工夫 遊び 幼児教育 子ども ロボット教室
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●子ども達の能力が低下しています。

創遊の樹代表の片岡です。

私は20年余り小学生を中心とした児童期の子ども達に接していますが年々子ども達の能力が低下していると感じています。造形教室を担当するスタッフもみんな同じように感じています。

能力とは?は後ほど解析するとして


●造形教室の現場では

以前は技術的なポイントや注意事項を伝えれば自分で考えて行動できて、もしわからなければ聞きにくるなどして、個性ある作品ができました。

しかし最近はほとんど考えることができず、聞いても来ないので結局手取り足取り教えてなんとか作品を仕上げることが多くなっています。
結果的に作る作品、授業のカリキュラムの難易度下げざるを得なくなっています。


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●ナイアガラの滝が作れない

カプラという木のブロックがあります。今は近隣の二つの小学校のトワイライトスクールに事業ボランティアとして訪問し、1~2年生を中心に10~20名の子ども達を対象にカプラで遊びます。申込者が多くて抽選になる人気講座です。
カプラは特に決まった遊び方はなく、子ども達が思いもよらない独自の遊び方をすることもあり、敢えてあまり教えず自由に遊ばせています。


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1時間の前半はそれぞれまたはグループで自由に遊びます。そして後半はみんなで協力して大きな作品を作るのですが、その中にナイアガラの滝という作品があります。(動画)

完成後、片方の端をこわすと連続してまるでナイアガラの滝のように流れるように木の心地よい音色とともに崩れるのです。

ただ全てのカプラを積み上げるのは簡単ではありません。途中で一人でも失敗すると連鎖的に全体が壊れてしまいます。何度か失敗してもやり直し
全てのカプラを積み終えた時の達成感もこの作品の魅力です。



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●最近は完成できない

ところがこの作品、最近はできあがらないのです。積み始めて早い段階で誰かが失敗して壊れます、やり直してもまた他の子が、
一人一人を見れば集中力がなく不注意です。結果的に時間内では出来上がらず、「また今度頑張ろう」と言って終わるのです。

●10年前完成できたのは?

10年前は数回の失敗はあってもそれを乗り越え時間内に完成することができていました。失敗しないようにお互いが声をかけたり、苦手な子は積むのをやめて集めたカプラを上手な子に渡したり、そういう役割分担ができたりすることもありました。

それなりに苦労はしてもできあがった時の達成感、一体感をみんな実感していたと思います。

●コミュニケーションも必要な力

集中力もそうですが一定のコミュニケーション力も必要です。
見ていて気が付くのは最近の子は黙々と一人で取り組んで隣の子の様子や全体の進捗に全く興味がないということです。「自分はうまくできているのか?」「もっとよい方法はないのか?」

以前は声をかけたり、声に出さなくても目で技術を盗んだり、お互いの進捗を確認しあったりして、全体としてそれなりにうまく進んでいたのです。





●さて、子ども達の能力とは?ですが

今私が低下していると感じるのは

1.結果を予測し、問題点を見つける力
2.自ら解決しようとする意欲
3.過去の経験や周囲の情報を活用する力

だと思っています。
他人任せで誰かが見ていないとこれらのことができないのです。

自ら助けを求めることもなく、その結果問題が起こってから助けを求めてくるのです。


●学校でも社会でも

おそらく同様のことが小中学校や高校でも起こっているのではないかと想像します。
学校は立場的にこれらの問題点を顕在化することはありません。しかし現場の先生たちの苦労は漏れ聞こえて来ます。学校を責めるつもりはありません。この子ども達の能力低下は学校の負担を増やし、その結果教育の本質の質が低下しているように思います。

最近闇バイトがニュースになっていますが、、
なんでそんなことに手を出すのか?考えればわかるだろう
と、思いますが
最近の子供たちを見ていると、そんなこともあるかもしれないなと、不安になります。

●家庭、教室でできること

私は子ども達の能力の低下はゲームやYouTubeなどのデジタルメディアが原因だと考えています。
デジタル化は安易に答えを与えてしまいます。視覚的に知識だけを与えますから考える力を育てるのには適していないと思います。
一定の年齢までは現実の物や限られた材料、情報などの資源の中で自分でやりたいことを成し遂げる苦労をするべきです。その中で予測が甘くて失敗したり、それを工夫して乗り越えたりと試行錯誤する中で達成感を味わいそれが楽しさに代わります。
今はデジタル化だけでなくその時代に慣れすぎた親や周りの大人が子ども達に影響を与えています。
子どもの豊かな成長のために、大人が意識してデジタル化を避ける必要があると思います。
キャンプなどの野外活動も良いですが、日常の家庭でのお手伝いの中にも意識すれば頭を使うチャンスはあります。風呂掃除など毎日決まった仕事を与えれば少しずつ楽にきれいにす方法を考えます。大人にとって当然なことも敢えて教えず自分で工夫させるのです。


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